「今話しかけないで。上書きしないで。まだ昨日の夜の余韻の中にいたいんだよ。」
邦画の恋愛ものって、自分の中で全然ランクインしないんだけど、これ素晴らしかった…！いちいち共感したくなるセリフや、描写に心を掴まれて堪らなかった。
始まりの高まりや、だんだんすれ違っていくリアルさや、好きがなくなっても大切なところとか、いちいち自分のいつかの感情と重ねてはぎゅっとなる。
どんどんサブカルをぶっこんでくるところも、楽しくてわくわくした。
正直観る前から、結末は想像出来ていたし、冒頭から結末を提示されるタイプのストーリー構成でしたが、そんな結末を越えてくるくらいの観終わったあとの余韻がすごいよかった。(映画終わった後ｴﾝﾄﾞﾛｰﾙだけでは足りず、話しかけないでって思った笑)
同じ道を歩けなくなってしまった切なさや寂しさみたいな感情と、前向きに別々の道を歩いていく爽やかさみたいな感情で、心の隅から隅までいっぱいになりました。そりゃもう、泣きました。
「花束みたいな恋をした」
タイトルが最高によいです。
過去を、花束のような思い出として消化できている人にとっては、共感の嵐のはず。現在に重ねてしまう人は、観ててちくちくしてしまうかも。
ここだけの話、相方さんと、良い映画だったね、って話ながら、キノコ帝国とAWESOME CITY CLUB聞きながら帰れたことに安心しました。笑
