なかもず

花束みたいな恋をしたのなかもずのネタバレレビュー・内容・結末

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます


2日間限定入場特典の為に今日行った🎁
絹ちゃんが言わなかった“マーガレット”のポストカードめっちゃ素敵…
しかも花言葉「優しい思い出」て!既にセンス!

まず冒頭、天竺鼠のルミネ単独をキーに物語が動いてて掴まれた🍆👏
けど後々のふたりを観ると私と同等かそれ以上にサブカルオタクだったから、いま考えると天竺鼠はポップすぎる、せめてAマッソとかにしてほしい(笑)

「ほぼうちの本棚」とか「会わない時間に相手のことを想う長さ」とか「お店の人に優しい、歩幅合わせてくれる、ポイントカードだったらとっくにいっぱい」とか
好きになる過程の、同姓にしか伝わらないだろうけど凄く大切で些細な出来事をちゃんとピックアップしてるのは素敵💐
それこそ「電車に“揺られて”」の表現は私もその場にいる気分でグッときた…
映画結構観るってほざいてる奴のショーシャンクの空にセレクトでイライラするのも一緒だった(笑)

菅田将暉サイドがずっと「絹ちゃん」ってちゃん付けしてるのも
付き合いたての頃の“恋愛ハイ”の感じも最高🤦‍♀️パンケーキのくだり🤦‍♀️
けど私、UNO言わないであがった友達に「UNO言ったっけ?」って聞くタイプの人間だから菅田将暉とは付き合えない、悲しいwww

一緒に漫画読んで泣くのも、ゼルダ買うのも、デートの余韻に浸りたいのにやかましい周囲の相手しなきゃいけないときの「上書きしないで!」もあるあるすぎて、前半は良い意味でずっとドキドキ…
だから余計に後半とのコントラストが😢切ない😢
麦くんの言う“現状維持”が出来てたら、ストレンジャーシングスも一緒に観てただろうに、イヤホンでひとりというのが辛い…
(そんでストレンジャーシングスまで観てる絹ちゃんの守備範囲の広さね)

「パズドラしか出来ない」も名台詞として事前に知ってしまってたんだけど、観たら予想以上に深かった、精神的な余裕がなくても出来る作業と、心を費やす趣味との線引きが、ふたりの生活水準を明確に表してる😢
お葬式での男女のテンションの差も、申し訳ないけど分かるなぁ〜ってなっちゃった、古川琴音ちゃんに目配せする感じ、声を発さなくても全部納得

月日の経過をSMAPで説明してるのも泣けた😭
スマスマの最終回と、別れたあとの「もしSMAPが解散してなければ」も共感しかない😭
特に20代は、人生の節目として思い出すのってやっぱりSMAPだよね…

私も、というか大多数の女性は“楽しく生きたいの派閥”だろうから
あんなに仕事の話をされた後に怒鳴りながらプロポーズされたら確かに冷めるけど
ファミレスで泣きながらの「結婚したい、子どもとディズニーランド行って、嫌だなと思う事にも慣れて」の会話は良かったよ?
そんなん言われたら結婚するのもありかなって思うけどね、絹ちゃん結婚観だけは現実主義なんだな…
清原果耶ちゃんたち登場してから爆泣きでした😭

さわやかのハンバーグ、描写ないけどさらっと「私も食べたよ」って言ったり
浮気ももしかしたら絹ちゃんはちょっとあったのかなとか、別れてからの言動も絶妙にリアル…
それこそオダジョーと「ラーメン食べに行こっか」の後なにかあったかも知れない、静岡も誰と行ったか結局は分からない🤷‍♀️
けどそういうシーンが無いという演出そのものが、視聴者も麦くんも“絹ちゃんの全部を知ることは出来なかった”って事なのかなと勝手に解釈してエモくなった

「きのこ帝国が活動休止した時どう思ったかな」は邦画史に残すべき伝説の台詞!!!!!
そういう日常の中で触れるあらゆるエンタメとか思い出とかが、“マーガレット”を教えなかった絹ちゃん以上に絹ちゃんを思い出させてる、だからタイトルも“花束みたいな恋をした”なんすね🤦‍♀️痺れる🤦‍♀️

本編と関係ない感想で言うと、有村架純の体型(特に胸)が理想すぎて見入ってしまうのと
カラオケのシーンも歌上手くて、何より可愛かった…これは同性でも惚れちゃう

若いときの恋愛と今は違う、をここ数年よく考えてたから余計刺さった😭
初めて観たいまの感動を忘れたくない!がゆえのド長文でした!

【思い出し追記】
菅田将暉がワンオクを「聴きます」ではなく「聴けます」って返事したの、少なからず私の心はかなり掴んだよ…
私も次からそう言おうと決めた(笑)
人並みに聴いてるし当然嫌いではない、けど「好きなバンド」にあえて挙げないあたりが
いわゆる一般層ではなく、拗らせてるタイプの音楽ファンって雰囲気をたった1文字で演出してて粋な脚本だなと思いました✍
なかもず

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