このレビューはネタバレを含みます
ただずっと一緒にいたかっただけの2人が、社会に出ることで価値観が変わっていってしまった。
麦くんはずっと絹ちゃんと一緒にいたかった。絹ちゃんは一緒に楽しい時間を過ごしたかった。
少しのずれが積み重なって最後は崩れてしまったんだろうな。
絹ちゃんが花の名前を聞かれたとき、男の子が女の子に花の名前を教えると忘れられなくなるよ、と言って結局答えなかった。
なんでだろう、ってずっと引っかかってた
。たぶん絹ちゃんは1年の花が咲いてる時期だけじゃなくて、花束みたいに沢山の2人で過ごした思い出を咲かせて、心の中にしまっておきたかったんじゃないかな。
それが花束みたいな恋をした、ってことなのかな。