人間だもの

花束みたいな恋をしたの人間だもののレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.9
元サブカルの心を容赦なく串刺しにしてくる映画だった。
感想を書くと自分語りになりかねないくらい。

川端康成の「花は毎年咲きます」の呪いは、きっと花の名前を教えなくても、仮に花でなかったとしても、ふとあるごとに思い出す呪いだと思った。
本屋で好きな人が好きだった作家の名前を目にするたびに、プレゼントされたイヤホンを使うたびに、相手の最寄りだった電車の駅名アナウンスを聞くたびに、河原をコーヒーを片手に散歩するたびに、「ああ」と思うやつ。