たゃ

花束みたいな恋をしたのたゃのネタバレレビュー・内容・結末

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

陳腐な恋愛あるあるがキャスティングによってさらに陳腐なものになってしまった。

偶然読んでいる作家・作品が同じで意気投合し、それを奇跡や運命だと思い込み惹かれ合う。ところが互いの両親の価値観の違いや、就活、転職、現実は甘くないと夢を諦めて忌み嫌ってた「一般人」になる若者。
自分自身同じような経験があるのでそこはあるあるだな〜と思いながら観ていた。が。
そんな「恋愛あるある」を詰め込んだこの作品がまさかそれだけで終わらないよね?と期待していた。そのまま終わりました。

鑑賞前は「言葉じゃ言い表せない」「泣いた」というレビューを見かけたので期待値が余計に高くなっていたのかもしれない。

個人的な感想ではあるか、絵面的に有村架純がサブカル好き女には到底見えないので最後までこの組み合わせの違和感が拭えなかったし、画面を通してこの二人、絶対仲良くないだろうな……という空気感が滲み出ていてちょっと見ていられなかった。
そしてこの演出技法使ってます、感が本当に冷める。いかにもなセリフの反復、「語り」のしつこさ、固有名詞を連呼し、挙句の果てには既視感ありまくりの、同じシチュエーションで現れる若いカップルに昔の自分たちを重ねて見てしまう、というお決まりの演出。作品自体が「エセサブカル」を揶揄してるのかな?と皮肉にすら思える作品でした。
たゃ

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