遅れながら今日やっと観に行きましたが「ザ王道恋愛映画」という感じではなく自然な恋愛の流れというものを映しており観やすかった。付き合うまでの過程を映画にするのは多いけどその先をちゃんと映していてリアリティがあった。
終電を同じ日に逃す、同じ漫才ライブに行こうとしていたこと、映画の半券をしおりにすること、お揃いの靴、好きな作家や心の中で思うことが一緒だったりと、少し日本映画の悪い癖"やりすぎ"が発動しているようにも見えるが映画ならそれぐらいがちょうどいいのかも。
絹ちゃんの"余韻に浸りたいから誰も話しかけないでほしい"という気持ちにはひどく共感できた。私も大好きな人と会った後は1人でその日の余韻に浸りたくなるタイプだから。会った時のことを反芻して楽しかったなってするのが一番楽しい。
自分の信念を持っていても人生という荒波に揉まれれば変わってしまうんだな。麦くんと絹ちゃんの対極する気持ちを見てるだけで辛くなった。綺麗にすれ違う2人が悲しくなった。
主題歌が映画完成後に作成されたものらしいが、欲を言えば、どうにかして主題歌を映画内に入れてほしかったな。
