このレビューはネタバレを含みます
まず、個人的に初めてこんなに馴染みのある場所ばかりの映画を観て、とても集中してみれた
平等なものの惨さを感じた。
深い傷も時間が解決してくれるとはよく言われるけど、これはマイナスからのゼロ
では、この映画のパターンはと言うと、
タイトルの通り初めに花束、つまり最高の状態での始まり方をしてしまった。
あえてしてしまったと表現しているが、こう言うことだろうと思う。
何が悪いわけではないけど、意識していない分緩やかにゼロに戻されていく。
それに気がついた最後のファミレスのシーン
ゼロに戻っただけなのに、スタートから見た場合はマイナス
それに耐えきれなかったのだろう
少しでもそこに気がついていたら…
平等ってこういうもの
悪い顔を先に見せたらあとでいい顔をしてくれる。逆にいい顔を先に見せてくれたら後から悪い顔をされる。
真の平等が一番惨いなと
贔屓って大切だなと。
あとは、二足揃う靴の描写、革靴の時の方が何を意味したくて写したのか少し気になる。
お揃いスニーカーではなくなったが、革靴という共通の素材だったからなんかよくわからなくなってしまった。
あとは観る前にネタバレされてたのもあるが、花の名前を言わないあたりが伏線なのかそれとも優しさなのか、
それから部屋からベランダにいくカットのところで、不自然に暗転で変わったところもこの先続かないよって訴えているのかとも感じた。