Nick

花束みたいな恋をしたのNickのネタバレレビュー・内容・結末

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

観る前はもっとネチネチした映画かと思ってました笑
さわやか!色々美味そう!
麦と絹の出会いは自分自身が比較的マイナーな何かを好きになることが圧倒的に多かったので、同士を見つけられた彼らの喜びにはとても共感できた(自分は彼らほど共有できる仲間とは出会えてはいないけども…)。
とはいえ彼ら(正直すこし不自然なほど)守備範囲広すぎでは?学生時代だってそんな色々手を出せる程にお金ないでしょう?今ほどサブスクとか普及してない頃だし…。
趣味の細分化している現代は少しでもそうした共感を感じられる人が増えてきていたからこそみんな好きなのかなーと思ったり。

時間が経つにつれて現実にぶつかってモヤモヤしていく2人と成功していくAwesome City Club、そして終盤の若いカップル(彼らが名前を挙げたアーティストは聴いたことある人ばかりだったけど個人的にはフィーリングと少しズレてたのよね、麦絹より年代近い筈なのに…)。
それぞれを通した時間と2人の描かれ方は凄かったなあと。
菅田将暉と有村架純の表現力凄すぎるのよねえ、麦の変わっていく姿とか絹の曇った表情とか生々しさがある…。
ある意味2人とも凄く真面目で特に麦は大学の先輩や会社などその都度周りに影響を受けやすいタイプなんだろうなと。
本当に麦と絹は多摩川沿いにいそうに感じられた!

そしてあのラストの後だったら、そこをフックに2人はまた友達にはなれるんじゃないかなあとは、少し希望的なバイアスありだけどもそう思う。
あとオダギリジョーの佇まいから感じられる説得力は流石だなと。

個人的な話としては新社会人になったタイミングで観れて凄く良かったと思ってます。
自分自身はコンテンツやカルチャーにも関わる仕事に就いて、実際内容もコンテンツに近くて上司とも趣味に関する話を出来る職場ではあるので、麦ほど「好き」から離れることはなさそうだけど、でも写真撮影は中々行けてないなーとか時間足りないよなぁとかは考えたし、自分の会社にも思うところがなくはないのでむしろ観賞後にじわじわ恐怖を感じている笑
それと自分はパズドラやってないけど惰性で消費しているものはあるかもなあ…。

とにもかくにも今触れる映画として最高だったかと!観れて良かった!
Nick

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