花束みたいな恋をしたのらりるのネタバレレビュー・内容・結末

色んな恋愛映画を見てきた方だけどここまで普通の男女を面白く書けるのがとても凄い。年齢が離れてる訳でもなくなにか病気を患っている訳でもない。

この映画において自分が特に着目したのが2人のズレ。最初の頃は気が合う部分が多かったため、気が合わなかった部分(ミイラ展やガスタンクの自主制作映画)は我慢してでも楽しく過ごせていたのだが、経ってくにつれて2人がだんだんと価値観や考えた方にズレが増え始めお互い気になる部分が増え我慢できないようになっていき、特に分かりやすく現れたのが仕事に対する考え方で喧嘩をするシーン。完全に対立しあれで完全に2人の間に大きな溝ができ完全にズレてしまった。
最終的には恋愛に対する価値観のズレで別れてしまった。気が合うで始まった恋が気が合わないで終わるのが何か皮肉のようにも思えた。
こうやって書くと仲が悪くなって別れたように見えるのだがこの映画では仲が良く円満に別れたように描かれてるのが地味にスゴイ。

こういう映画はエモいやいい映画で終わらせるのではなく色んな人にちゃんと細かい部分まで観て色々な捉え方をして欲しい。細かい所まで凄い映画だから。しっかり映画館で2回観た。