学生時代に知り合った男女の出会いと別れの話。
知り合ったばかりの頃のドキドキ感、付き合い始めた頃のワクワク感、
一緒に暮らし始めた頃将来、に何の疑問も持たずただ、ただ幸せだった感じ、
就職の前後から生じる小さな亀裂、
仕事とプライベートを切り離す麦と、家に持ち帰る絹の間には、埋める事が出来無い大きな溝が生じる様子が丁寧に描かれていたと思います。
学生から大人になると言う事は誰にも来る事ですが、夢が無くなっていく絹には寂しさを感じました。
別れた後も3ヶ月も一緒に住んでる様子は、もはや「家族」。2人の間に燃える様な愛は見られなかったなぁ。
どう言う結末を迎えても、花束みたいな素敵な恋をした事はとても羨ましい。
冒頭からラストまで麦と絹の「心の声」を観客に聞かせる演出は好きでした。