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花束みたいな恋をしたのNのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
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期待してたよりずっとよかった。
人間って2通りいるなぁとちょうど最近思っていて。
好きなことを追求できる人と、そうでない人。
出会った時は二人とも前者だったけど環境の変化によって麦くんが変わってしまった。好きな絵も描かなくなって生活のためにと割り切って働き、生産性のないパズドラにハマるようになった。
どっちが悪いというわけではない。
ただ人は等しく惹かれ合うというだけ。。
(私は絹ちゃんのように生きたいと思った。)

「これ当然知ってるよね?」の確認で相手を測ることってよくある。
共通項が多ければコイツいいヤツ合格、みたいな。
そういう恋愛の始まり方は、そこにズレが生じるとすぐ終わっちゃうのかもしれない。

で、さっき全部見終えた後に冒頭シーンを見返した。
麦「分けちゃダメなんだって、恋愛は」
絹「恋愛は一人に一個ずつ」
二人は恋愛を通して同じことを学んでた。
共通点が多ければ多いほど、互いの価値観を共有したくなる。
でも人はそれぞれの好きなことや考え方が違うのが当然であって、「好きなことが一緒だからいい恋人」となるのではなく好きなことが相手と違っていてもそれを尊重できるかどうかが大事。
だから二人とも次の恋愛では、最初から自分と考え方があまり似ていない相手を選んでいたのかも。

菅田将暉は「間」をとるのが本当上手ね。
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