せん

花束みたいな恋をしたのせんのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.6
サブカル街道に片足を若干突っ込んで10代後半から20代前半を過ごしてきた身としては、序盤はなんだかヤ、ヤ、ヤメテーーとなる部分もあった。京王線沿線の大学に通わなくてよかった。
制作側がニヤニヤとしながらいろいろなコンテンツをぶっ込んでいるのが目に浮かぶ。
自分だけが特別に好きだ、独特だ、と思っていても、実はだれかの手の上で踊ってるだけなんだよな。

それはさておき、人の別れの描き方がほんとうに上手くてわかりやすかった。
この、どちらが悪いとかではない別れ。どうすればよかったなんてない。ある意味ホラーでもある。
どうしようもないのだ。

この手の「好きだけどお別れだね」タイプの恋愛映画でなんで2人が別れるのか理解出来たことがなかったけど、この映画で何となく理解できた。
ありがとう。

わかったことは、恋の始まりは「花束」でいいのかもしれないけど、どこかで「盆栽」に切り替える必要があるということ。
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