なんだか急に感傷的な気持ちになりたくなって思い立って観た作品。
世代的にドンピシャで、麦と絹と丁度同じ年月で付き合い、同棲してお別れしたので劇場公開時は、気持ちの整理がつくまでは気持ちが持っていかれすぎるのが怖くて観るのを控えていました。笑
あれから2年経ち、作中の2人のように今では双方にパートナーもいるので胸を抉られることもなく当時の自分たちを振り返りながら観れて良かった。
随所に、「こういうことあったよな」「この時、この気持ちに気付いてほしかったんだよな」というポイントもあり共感しつつも、私、大人になったなあと自分の成長を感じさせてもらいました。
平成初期生まれの学生時代にサブカル系を歩んだ人たちには胸に沁みるシーンが盛り沢山ではなかろうか。
「20代の恋愛、痛々し過ぎて黒歴史、、」と思ってましたが
この作品のおかげで20代の時にしか出来ない、感情的で幼さと背伸びを含んだ恋愛を経験できてたんだなーとあの時の自分にやっと「お疲れ様」と言えるような気がします。
私は相手の幼稚さや我儘さ故に2人のように清々しく楽しい最後にはならなかったけど(その分、未練が残らなかったので逆に感謝w)、できなかった心残りを疑似体験させてもらってとても気持ちの良い余韻が残りました。
最後の背中越しの2人のやりとりも、前向きで良い作品だな〜と思いました。