愛聴しているアトロクなどでも、とても話題になっていた作品だったのでかなりハードルが上がった状態で鑑賞。
現在パートである最初から、2人が意気投合するところまでが、あまりに麦絹が写鏡の演出だったので、「流石にこれはないよなぁ」って入りにくかったです。
ただ、ひとたびカップルパートが始まれば、幸せ、楽しい、辛い、ムカつく、依存、etc…の演出が、自分の経験に変換されて、刺さりまくりますね。
観終えて思った事は、もし麦くん、絹ちゃんがいい感じのまま結婚まで行くんだったら、麦くんが、もっと絹ちゃんに対しての言動を気をつけなければならんかったなぁって思いました。
自分がやってた事をそのままやってるやん！ってなり辛かったですね…。また若い麦くんの気持ちがめちゃくちゃ分かるが故にね…。
って感じで、初めは身構えていましたが、終わってみれば、どっぷり映画体験に浸れたいい時間でした。
余談ですが、最後のファミレスで、昔の麦絹を思わせる若い2人の件は、映画冒頭と同じなのに、あっちは全然「流石にこれはないよなぁ」ってならなかったから、不思議ですね。麦絹視点からの客観的なところから見られたので、そう感じたのかなぁ。そういった演出のうまさにも脱帽っす。
