さめまる

花束みたいな恋をしたのさめまるのネタバレレビュー・内容・結末

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

それより大学生特有の最初の映画なり小説なりに対して自分達の世界持ってますっていうような痛い空気感出すのとか、リアルすぎて気持ち悪さを感じました。(褒めてます。)

その自分は人とは違うという特異さっていうのは就活では全く通用しなくて、現実突きつけられて自分捨ててやっと就職できて痛い未熟な自分を抜け出すのとか
男の子が、友達の前では別れるわ〜って言うのに、いざ別れるってなると彼女には全然言えなくて、別れたくないって言ってしまうのとか経験したわけではないのに容易に想像できてしまった。

ずっとタイトルの「花束」の意味を考えてたんですが、自分的には

花の名前を女の子に聞くとその花を見るとその女の子ことを一生思い出してしまうっていうシーンがあった。

絹と過ごした日々の中で小説やガスタンク、宝石の国といった漫画のひとつひとつが思い出になってしまって、それを見るたび絹を思い出してしまうきっかけとなるものが日常で溢れてしまうようになった。
だから、花見ると思い出すのと同じように、
小説やオリンピック、芥川賞の度に相手を思い出す。
その花(相手を思い出すきっかけ)がたくさんあるという意味で花束だと。

相手のこと思い出す要素が花一つじゃ足りなくて、花束みたいに集まってしまってる、
生きてると出会う沢山のものに相手を感じてしまう。

という意味ではないかと解釈した。
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