Nana

花束みたいな恋をしたのNanaのネタバレレビュー・内容・結末

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

私自身も映画オタクでミイラ展だいすきだから、ちょっとうれしかった。
いろいろ思うところもあった。

大学4年生、就活の真っ只中。
実は絹ちゃんや麦くんと同じような壁にぶち当たってる。
本当はずーっと映画を観たり本を読んだりして過ごしていたい。なんならこういう好きなことを仕事にしたい。
でも、好きなことを仕事にしたからって楽しいとは限らないし、自分の満足のいく生活がしていけるかわからない。
好きなことを仕事にしたい絹ちゃん。
好きな人との生活を守るために、嫌なことでも仕事と割り切ってやる。仕事はそう生ぬるいもんじゃないと言う麦くん。
どちらの考えも決して間違っているとは思わなかった。

相手への愛情は永遠に続いてほしいと思うけれど、環境、時間、付き合う人間関係などの変化で、愛情の大きさや形が変わったり、最悪好きじゃなくなったりしてしまう。
後者はなるべくあってほしくないことだけど、前者なら、長く付き合っていたら、家族になったら、自然と起こることだと思う。
そんなとき、好きじゃなくなっちゃったのかな?と不安になったり、悲観的に捉えたりする必要はまったくなくて、そのときの二人の愛の形にお互い納得できればいいんじゃないだろうか。
ネットには、あたかも万人に当てはまることのように恋愛や夫婦に関する情報がたくさん載っていて、それを見て一喜一憂する人が多いと思う。
自分もその一人で、不安になるとついその情報を鵜呑みにしがちなのだけれど、
実はそれって、どこの誰が書いたかも、どこの誰のアンケート結果かもよくわからない。
少し参考にすることはあっても見るべきはそれじゃなくて、パートナーと自分自身。
世間がどうとか一般的にはこうとかいうのももちろん大切。
でも最終的には、自分と相手にとって納得できる形、最善の選択ができたらそれでいいじゃないか、と思った。
相手の愛情を素直に受け取りたいし、私もその都度自分ができる最大の愛情表現をしていきたいなぁ…

などなど、この映画からいろんなことを考えさせられました。
Nana

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