ぽちゃっこ

花束みたいな恋をしたのぽちゃっこのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.2
度々TwitterのTLで話題に上がってくるので
満を持して鑑賞した。

こういう、いろんな人のいろんな解釈がある映画、面白い。
いろんな人の感想見ることがすごく面白い。


本当にリアルだと思う。
だからこそ、どこがどうなってればよかったんだろうと考えてしまう(いまだに答えはでないけど)

一つ思ったのは、
すれ違い始めた2人の中にもっと"気持ちを伝える会話"があればよかったのになと思った。
忘れたの?なんでこうなの?ってきつい言葉を言うばかりじゃなくて
自分はこういう状況にいてこう思ってる〜っていうのを伝えられていれば、少しはかわったのかなと思ったり。。
あとは、お互いによりそう姿勢を2人とも持ち続けていられればよかったのかなとも思ったり。
自分は経験してないからあくまで机上の空論ではあるけれど。

基本的な感想としては、
絹ちゃんが少し甘いなとも思ったり。
楽しいことだけをしていたいのは難しいのかもななんて。

でも、それを、結婚しようよ。
好きなことしてていいよ。俺が頑張るからって言ってくれる麦くん、言える麦くんはすごいなって思ったし愛ゆえだなと思った。
ただ、それだけでいいのに、余計な言葉が多かった〜、、、、言われる言葉がきつすぎた。


気持ちは変わったけど一緒にいようよって
そういう家族の形もあるよって
それは、褒めてる(恋愛感情はなくても大事)のか貶してる(恋愛感情がない=魅力がないって言ってるようなもの)のか…。
それで、嬉しいいいね結婚しようって思う人は少ないのかと、、。


ただ、
絹ちゃんが最初に就活して圧迫面接をされた話を麦くんにした時に
"なんだそいつは、ピクニックを読んでも何も感じないよ"って怒って否定して、一緒に住もうって言って、
それを絹ちゃんはそうだねって受け入れたのに
それと全く同じシチュエーションで、逆の立場で絹ちゃんが同じことを麦くんに言った時に、
"それが仕事なんだよ!社会ってそんなに甘くないよ"って怒った麦くんがちょっと嫌だった。
自分も同じセリフ言ったじゃん。
変わっちゃったね。って

絹ちゃんが甘いのかもしれないけど
絹ちゃんはその言葉を受け入れたのに
麦くんは怒るだけ。。
そこがすごくきにかかったなぁ。


やっぱり私は
お互いもっと話せてたら変わってたんじゃないのかなぁと思っちゃう。

んーでも、
話したところで、仕事に対する考え方が全く違う2人だからうまくはいかなかったのかな。。。


考えても考えても、
自分の感想に正解はでなさそうです。


私は、終わる恋を、
良い思い出に とは思えなくて
できることならうまくいきたいと思うから
納得はできないけど、
一つの考え方として

「花束みたいな恋」というタイトルは、「いつか枯れてしまう儚さがあるけれど、とても美しくて香り豊かな恋」という意味が込めれれているのではと言うどこかで誰かが言っていた考えに共感しました。


その反対の言葉が「結婚」で、ただの社会的な契約としての乾いた関係は、言うなれば「造花」のように味気のないものなのかもというのもすごく印象的でした。