コマミー

クリスマスに降る雪はのコマミーのレビュー・感想・評価

クリスマスに降る雪は(2019年製作の映画)
3.9
【クリスマスを共に過ごす人】



[こんなクリスマス映画を観た2023🎄②]




"シャメイク・ムーア"、"キーナン・シプカ"、"ジェイコブ・バタロン"、"イザベラ・メルセード"他、ハリウッドで今をときめく注目株の若手俳優陣が集結した"クリスマス・ラブストーリー"だ。

"大雪"に見舞われたとある田舎町を舞台に、それぞれの男女の友情・恋・そして将来を変えるようなそれぞれの出来事を描いた作品だ。

ハリウッド映画のみならず海外の恋愛映画でよく見る"有名人と一般人との恋愛"を描いたシャメイク演じる"スチュワートベイル"とイザベラ演じる"ジュリー"の場面や、"レズビアン"である事をカミングアウトした"リヴ・ヒューソン"演じる"ドリー"とそんな彼女が恋心を抱いている"アンナ・アカナ"演じる"ケリー"、そしてドリーの親友"オデヤ・ラッシュ"演じる"アディ"の友情と恋心が入り混じった場面や、"ミッチェル・ホープ"演じる"ドビー"とキーナン演じるデュークの"幼馴染ラブコメ"の場面とストーリーの形態は様々あり、「ラブ・アクチュアリー」より小粒ではあり、非現実的なものも多いが、青春劇らしく非常に"ときめきを与えてくれる"作品となっていた。
特に、ドリーとアディのダメなところはちゃんと指摘し合える友情間はとても胸を打たれたし、変わり者の"アルミホイルおばさん"のキャラがとても面白かった。ジェイコブ演じる"ケオン"の立ち位置もとても良かった。よくよく考えれば、本作には"2人のスパイダーマン俳優"が出演しているのも驚きだ。

本作はいわゆる「クリスマスに誰と過ごすか?」に着目した作品で、クリスマスに"新たに出会う人"、そして"性別を問わず自分にとって大切な人"とどのように過ごしていったかの道行を描いた作品となっており、途中雲行きが怪しい場面もあったが、最終的には"みんながハッピーになれる終わり方"をしていた作品となっていた。そのキューピット的存在をジェイコブが演じていたのも非常に好感的である作品だった。
そして本作は、自分のマイノリティについてオープンにする事について単に大袈裟に賞賛するのではなく、それは「大した事ではない」つまり"自然な事"にすべきなのだともドリーのエピソードを通して改めて学ぶ事ができる作品となっていた。

そして本作の脚本に、「ピッチ・パーフェクト」シリーズの"ケイ・キャノン"が参加している点を見るに、更に好感を持てる作品である事がよく分かりました。
コマミー

コマミー