みむさん

ソーレ-太陽-のみむさんのレビュー・感想・評価

ソーレ-太陽-(2019年製作の映画)
3.0
イタリア映画祭にて。

偽装シングルファザーとして叔父の養子縁組を成立させようとするうちに芽生える感情の機微を描いてるようだった。

自堕落な生活を送る若者だエルマンノは叔父のためにポーランド移民のレナの子供のシングルファザーのふりをすることに。

なんでこんな回りくどいことを?と思うのだけど、赤ちゃんの人身売買を合法的な養子縁組にするためなんだな。
移民の事情、代理出産の禁止、子供を望む夫婦の切なる願いが重なったゆえ。

そうはいうものの、やはり情は沸いてくるだろう。レナとエルマンノの間、レナと子供を間に芽生えた感情はそう簡単に割りきれるものではない。

叔父に逆らうこともできず、かといって自分が子供を養う力はなく、エルマンノに父性が芽生えてもどうにもできないジレンマが、言葉少なくとも伝わってくる。
厳しい選択をしなければならない急造カップルの姿があった。