EDDIE

すべてが変わった日のEDDIEのレビュー・感想・評価

すべてが変わった日(2020年製作の映画)
3.9
1960年代、息子夫婦と暮らす老夫婦。ある日愛する息子が不慮の事故で他界。数年後、義理の娘は再婚し孫を連れて旦那のもとへ。
しんみりした家族物語から一変、後半は緊張感高まるスリラーに。再婚相手の家族が突き抜けたサイコパス。エグい。

ケビン・コスナーとダイアン・レインが『マン・オブ・スティール』以来の夫婦役です。
脇役もなかなか個性的なキャストが集まっていますが、いかんせん映画ファンの間でもほとんど話題になっていません。
それが残念だと思えるほど、期待値を超えてくる面白い映画でした。

スリラー展開に入るまでが少し長くて眠気を誘われてしまったのですが、狂気のスリラー展開が始まってからはのめり込んで観ていました。
個人的には『ドント・ブリーズ2』より面白かったですね。

原題は“Let him go”で「彼を解放してあげて」というところでしょうか。
ここでいう彼はケビン・コスナー演じるジョージとダイアン・レイン演じるマーガレットの孫を虐待父親から解放させてあげたいという意味でしょう。
義理の娘ローナの再婚相手が暴力夫だったのが判明し、孫の将来や安全を心配してジョージ&マーガレット夫婦は孫奪還を企てるんですね。

相手が暴力夫だけなら良かったんです。
ジョージは30年も保安官として勤務してきた男。1人の短期野郎を相手にするのは朝飯前なわけです。

ただ今回ばかりは相手が悪かった…家長の母親ブランシュ・ウィーボーイを筆頭にこの家族どこかおかしい…!!
最初に対面したジェフリー・ドノヴァン演じるビルなんか目がイってましたからね。
ホント腹立つ顔してます。

もはやマフィアのような再婚相手家族は行動の一つ一つが常軌を逸しています。
ひとつジョージが大ピンチになるシーンがあるんですが、そこはグロいのエグいの苦手な人は目を背けるレベルだと思います。
あれは痛々しかった…。

最終的にグッドエンディングなのかバッドエンディングなのかというのは、観る側の考え方次第ですが、とにかくスリラー展開始まってからの緊張感はハンパなかったですね。

ブランシュ役のレスリー・マンヴィルは今年一強烈な悪役だったかもしれません。

※2021年新作映画118本目


※新作映画117本目はNetflixオリジナルドキュメンタリー『Untold:パレスの騒乱』ですが、Filmarksに作品情報なかったので未レビューです。
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