あの世でもなく、この世でもない、次にこの世に生まれてくる魂が集まり、選別される世界。
ウィルはその魂を選別する面接官
ウィルはこの世に送った魂をモニターで観察する。
生を受けた者たちは幸せな日々を送るだけでなく、辛い人生や理不尽な日々を過ごすこともある。
アマンダという生を受けた女性は一見幸せな日々を過ごしていたが車の事故により急死してしまった。
アマンダの欠員補充のために選ばれた5人の面接をしながら、なぜアマンダは死んでしまったのかを調べることに固執するウィル。
ウィルもまた一度は選ばれて生を受けた人間だったが、隠したい過去をもっていた。。。
不思議な世界観の映画だが多くは語られず、淡々と物事が進んでゆく。
ウィルの面接の質問だったり、この世を生きる人たちのモニターを通じて決して良い世界とは言えない世の中に送り出すウィルの苦悩などが垣間見え、現実を生きる自分自身にも少しはグッとくるものがあった。
ただし、魂を選別するという世界が自分の考えとは相容れなかったのが残念なところ。
選ばたのに理由があるということは、選ばれなかった理由があるということ。
この現実世界には不平等が実際問題としてある中で生きる人たちに理由があるというのは矛盾というか、豊かで健康的な暮らしをしてる人向けの映画のように思えてしまった。
ラストのウィルがたった一人の魂に自らの心を揺さぶられて、前向きになったのも急すぎるという印象は拭えなかった。