takuさんの映画レビュー・感想・評価

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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.9

韓国の山奥の村で起こる不可解な殺人事件をめぐるホラー、スリラー映画

何が本当に起こり、また黒幕は誰で何が原因だったのか、難解だった。

閉鎖的な村に行き着いた日本人に対する偏見な眼差しや、土着の宗教
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ミッキー17(2024年製作の映画)

3.9

映画パラサイトの衝撃をまた味わいたく、事前情報無しで鑑賞

SFスリラーコメディ?と多要素詰め込んだところは前作ぽくもあり、また世界観設定はすごい良かった。

テネットのロバート・パティンソン、ビーフ
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ルックバック(2024年製作の映画)

4.2

漫画をほぼリアルタイムで見てから時間をかなり空いて鑑賞。

当時は実際の事件に対しての漫画家としてのとんでもない想いが込められた作品であって、見る側もそう思って見ていたが、かなり時間を空けたことで少し
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レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

3.8

どこかで見たような、、どころか確実に過去のトレジャーハンター映画をこれでもかと詰め込んだアクション映画

ストーリーはかなり大味だし、ひたすらに都合が良すぎる展開も目新しさはないが、ドゥエイン・ジョン
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ソウX(2023年製作の映画)

3.1

若い頃に見たソウ1のような、あまりグロくなく、ワンシチュエーションスリラーでどんでん返しの復活を勝手に期待して、3作目以降長らく見ていなかった最新作を見た。

ソウ2以降のグロさだけ追求し続けているこ
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.0

最愛の人を亡くし、過食によって自他ともに認める醜いまでに太った体となったチャーリーは自らの死が近いことを悟る。

病院に行くことも拒否したチャーリーは何を求めて生きたのか。

自らの想いに正直になるこ
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

世界中の人が観ている24時間リアルテレビショーの中で生まれ、育ったトゥルーマン

全てが造られた世界で生きるトゥルーマンは何の自覚もなく暮らしていたが、段々と違和感に気づいゆく。

映画としての発想が
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マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

3.9

ずっと気になっていた映画

詐欺師が主人公で多くの場面で詐欺が行われるのだが、主人公自らが言うように大きなヤマはやらず、小さな騙しが多いので見ていてハラハラするような場面も少ない。
親子の絆が形成され
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山の郵便配達(1999年製作の映画)

3.9

1980年代の中国、山々に住む人々に郵便配達員として郵便を届けている父は自身のケガのために仕事を息子に譲る。

3日間で140キロも歩く郵便の旅に初めて行く息子と、代替わりも兼ねて同行する父とのロード
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あんのこと(2023年製作の映画)

3.7

河合優実のとてつもない才能が存分に発揮された作品。

由宇子の天秤で初めて見たときから、役に合った自然な振る舞いができる人だなと思っていたが、本作はそれをさらに上回る。

毒親によって小学生を中退して
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キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

4.0

2011年に実際にアメリカで起きた無実な黒人への警察による死亡事件を映画化

映画の内容は実際に起きたことをフラットな目線で淡々と演出しているだけなのに、とにかく暗澹たる気持ちにさせられる。

映像と
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野生の島のロズ(2024年製作の映画)

4.0

人間のいない動物たちだけの島に事故で流れ着いたアシストロボットのロズ

人間に仕事を命令してもらえればなんでもできるロズだが、動物しかいない島では命令してくれる者もおらず、最先端のテクノロジーを使って
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RRR(2022年製作の映画)

4.3

初めてのインド映画

こんなにも楽しいとは。

3時間を感じさせない息つかせない展開、豪快なアクション、友情、家族、そして仲間と祖国への愛
ときには最高の友が最大の敵となり、やがてお互いの真意が明らか
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

4.7

1980年代の香港、九龍城砦に流れ着いた主人公が仲間そして居場所を守るために敵と戦う

香港映画ならではのド派手なアクションに九龍城砦ならではの狭い道、配管やケーブルだらけの舞台が組み合わさると良さが
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セキュリティ・チェック(2024年製作の映画)

4.0

令和版ダイ・ハード
みんなが浮かれた記念日前日、冴えない主人公がふとしたことで犯罪に巻き込まれて、ときには犯罪者に屈するも、勇気を振り絞りみんなを救う。

ラストはヒロインとのキス

子どものころにた
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モアナと伝説の海2(2024年製作の映画)

4.2

前作から3年の新たなモアナの旅
今回はチームの旅であり、老若男女+動物というディズニーの良さが存分に発揮された体制だった。

マウイも序盤から活躍

おそらく3年の間でほとんど2人は会っていないように
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

4.2

アメリカで起きた内戦下、反政府側に従軍する記者たちのロードムービー

戦闘シーンはさすがアメリカ映画といえるレベルに凝っていて、内戦が起きたら本当にこうなんだろうなと思えるほどの緊迫感があった。
※個
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ラストマイル(2024年製作の映画)

4.3

大手ショッピングサイトでの商品に爆弾が混在していることが判明し、サイト運営の社員を中心に運送会社、そして末端に届ける現場の人たち、警察の奮闘劇。
さらには日本のどこでも物流が滞りなく行われることが大前
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.7

デンゼル・ワシントン好きのための痛快映画

無敵主人公ものはあまり見ないので、新鮮だった。

得体のしれない自分を迎え入れてくれた街のために全力で悪から守る。
敵は文字通り瞬殺

冒頭で予期せぬ致命傷
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.3

親子の時間を超えた愛の絆が人類を救う

と本作を簡潔に語れるけど「時間」や「愛の絆」があまりにも濃厚でさらに科学的なSF映画

相対性理論や量子力学など現代の科学で判明している理論を元に徹底的に映像化
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グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

3.8

前作をほとんど覚えていなくとも十分に楽しめた。

コロシアムで行われる剣闘士対凶暴な動物戦だけでなく、海水で満たした海上戦も行われるなど迫力は満載

最初は妻が殺された復讐心で生きる主人公のルシアスも
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クインシーのすべて(2018年製作の映画)

4.0

ブラックミュージックを中心に今の音楽に多大な影響を与えたプロデューサー

1930年代のやばいくらいに治安の悪いシカゴで育つ。子どものころにギャングにナイフを手に突き立てられた話はさすがに怖い

レイ
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ビートルジュース ビートルジュース(2024年製作の映画)

4.0

前作の記憶が全くないまま観たけど、面白かった。

ティム・バートンの鬼才というかかっこいい悪趣味ぽさ全開。ストーリーはあるものの内容はほとんどなく。何がどうしてこうなったのか全く言及せずにひたすら奇妙
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.3

2分後の未来が分かるテレビ
2分前の過去が分かるテレビ

その2つだけでこんなにも面白い展開になるとは。

脚本も演出も非常に上手い


同年に公開されたテネットと根幹が似ていて大好きな内容だった。
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プラットフォーム2(2024年製作の映画)

3.8

これはシチュエーションスリラー作品ではなく、ある種のアート作品なのではないだろうか。

前作はプラットフォームの真相に迫ったり、脱出を試みたりするシーンもあったが、本作はほとんどなく、さらには中盤から
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.0

なぜか何度も二分前の状態に戻ってしまうループもの。

登場人物たちは意外とすんなりループしていることを受け入れて事態の把握や原因追求をしていく。
2分という短い時間が戻るので、映画内での時間の進行はリ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

前情報でミステリー的な展開だと勝手に予想していたけど、良い意味で裏切られた結果。

主要人物がなんだか怪しいのか怪しくないのかとにかく曖昧にしたまま進むのだが、それが実際に起きる事件にたいする裁判でも
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劇場版 アナウンサーたちの戦争(2023年製作の映画)

3.6

第二次世界大戦時の日本放送協会に属するアナウンサーたちは戦争を如何に伝えたのか。

ときには嘘の戦略情報を流し、ときにはアジテーターとして民衆を感情的に扇動させ、またときには現地で敵軍の士気を削ぐ役割
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市子(2023年製作の映画)

3.5

市子の失踪を巡るサスペンスさと、社会の狭間に落ちたことの苦境、壮絶な過去を背負ってなんとか日々の暮らしに幸せを見出し、生き続けることの少しの希望。

杉咲花の演技は素晴らしい。
年は関係ないと言うがこ
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.2

最愛の夫をなくしたクライマーの主人公と、その友人が夫の悲しみを超えるためかつてはアメリカで最長の長さを誇る600メートルの電波塔に登る。

映像としては本当にうまくできていて、とても怖い。こんなひょろ
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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

4.4

小さい頃、何度も何度も見た作品。

当時同年代だったキー・ホイ・クァンに憧れ、グロテスクな料理や虫だらけの洞窟、針の罠など、子ども心を鷲掴みにするシーン満載。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.1

若いインディーはロンギヌスの槍を探しにナチス政権下のドイツに行っていた。その中で偶然アルキメデスが開発したと言われる運命のダイヤルの片割れを手に入れた。

月日は経ち1969年のアメリカ。インディーは
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

4.2

フロリダからキューバまでの海峡を泳いで渡るという偉業を初めて挑戦してから35年越しに達成したダイアナ・ナイアドの実話を映画化。


最初から最後まで気持ちよく見れた。

主演のアネット・ベニング、助演
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.0

自分の志向には合わなかった。
おそらくわざとだと思うが、大げさな演技が常に行われる。
民放ドラマと違って映画はあえて観に行くのだから自然な演技が違和感を感じなくていいものなのに、これは辛かった。

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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

本作の情報を全くいれずに見たが、ここまで過去の震災をテーマにした内容だと思わなかった。

それだけでなく日本各地の街や自然の繊細な風景の描写や、アクション、そしてロマンスとエンタメ性もばっちり。

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