チューニングして耳を傾けると、聞こえなかったものや見えなかったものが鼓膜を揺さぶる。
消えていくはずだった音が、想いが、録音することで永遠に残されるって、最高にクールだ。
子供でも大人でも皆何かしらの不安を抱えていて、大切な存在が震える心を癒す。大抵の人間はひとりでは生きていけない。
"こんな僕でも、逃げ出しても、見捨てずついてきてくれる?"
誰もが何処かに隠し持っている不安げな表情を、モノクロームだからこそ感じられる優しさが、そっと包み込んでくれる。
母の腕の中のように、守られているという安心感は、この上ない幸福感につながる。
ホアキンフェニックスの声とサントラが心地よい、ヒーリング映画。
明日はもっと優しい世界になりますように。