渡辺伸一朗

カモン カモンの渡辺伸一朗のレビュー・感想・評価

カモン カモン(2021年製作の映画)
4.0
かき乱され、感銘を受け、
とても複雑な後味が残りました。
脚本、演出、撮影、
すべて素晴らしかった。

友人の作品評が自分の感じたことを
網羅していたので、
イレギュラーですが引用します。


以下引用です。

マイク・ミルズ「カモン カモン」はほんとーにとにかく素晴らしいんだけど、とても痛い痛い映画でもあった。この映画が伝えようとしていることを理解した瞬間から、痛くて痛くて泣き続けてしまったのだけど、不思議とそこには幸せのようなものも同居していて、体温があがり、もうなんで泣いているのか最後はわけわかんなかった。

私って未熟なクソ親だなってことを客観的に見せつけられる。映画に出てくる子どもの気持ちは想像したり共感することができるのに、目の前の自分の子どもへの想像は足りてない、きっと話もちゃんと聞けていないんだ、と思わされる。

もしもこの世界を本当に少しよくしたいなら、子どもの話をよく聞くこと。対話をする。他者との分かり合えなさを受け入れる。
この映画は私の子育ての、人生の、深くて温かいお守りのような存在になると思った。
渡辺伸一朗

渡辺伸一朗