このレビューはネタバレを含みます
◼️自分の子供に想うことは、誰にでも当てはまる。
逃げたくなる時。
ズルしたくなる時。
サボりたくなる時。
よく、田我流氏のこの言葉を想い出している。
「自分の子供に想うことは、誰にでも当てはまる」
この作品は、一緒にページをめくりながら、自分の人生について、大切にしたい価値観について、自分自身がどう思うか、どう感じるかを確かめていく大人の読み聞かせのようだった。
怒ってしまうのも、イライラしてしまうのも、一人になりたくなるのも、笑ったり、泣いたりするのと同じ自分の中にあるピュアな気持ちである。
オトナになると、ガマンしたり、ムリをしたり、ウソをつかないといけない時があると思う。
それでも、自分に正直に生きることが、なによりも難しく、尊いモノなんだ。
ちょっと背伸びして読む哲学書みたいな、まっすぐ生きて、また戻って来たいと思える、そんな作品。
ひっぷほっぷ