柔らかな笑顔のホアキン・フェニックスが印象的な、伯父と甥の心と心の会話を描いた秀作。
大人が子供に未来を見るように
子供もまた大人に未来を見る。
お互いが見守り見守られる人生。
それは暖かく温もりに満ちている。
ホアキン演じるジョニーが行う子供たちへのインタビューは、多様な未来の到来を感じさせる示唆に富んでおり、まだ見ぬ未来への不安に優しく寄り添ってくれるようだ。
モノクロの世界、この世界は誰のもの?
僕か?君か?
無味乾燥なこの世界に、色を、感覚を、音を。
世界を彩るのは自分自身だ。
さあ、君の生きた声を吹き込んでほしい。
心の奥深くにある、純粋な声を。
泣いたり笑ったり怒ったり
心と心の距離はゆらめいて
やがて在るべき距離へと戻っていく。
我慢しなくていいんだ。
僕は君の精一杯の声を必ず受け止めるから。
…質問していいかな?
未来はどんなふうになると思う?
そう。
いつも想像した以外のことが起きる未来。
良いことばかりじゃないだろう。
それでも進むしかないんだ。
C'mon C'mon…(先へ、先へ…。)