大人も子供も同じ
ラジオジャーナリストのジョニー(ホアキン・フェニックス)が、甥っ子ジェシー(ウディ・ノーマン)の世話を頼まれ、徐々に交流を深めていく。
マイク・ミルズ監督のカラフルでちょっとエキセントリックな前作「20センチュリー・ウーマン」とは打って変わって、モノクロで地味目な本作。だけど、こちらの方が好きかな。
まずは単純に、ジョニーとジェシーが交流を深めていく過程が微笑ましい。最初はジェシーの突飛な行動がウザいんだけど、その心の中は別に変な子じゃないってことが徐々にわかってくる(同じような感じを最近受けたなと思ったら、「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」だった)。
所々に、ジョニーの仕事で子供たちのインタビューが挟み込まれるんだけど、これがまた効果的。子供も大人も、感じていることや考えていることに大差はなく、それをうまく表現できるかどうかの違いだけなんだなぁ。でも、ジェシーの父親のように、大人になってもそれがうまくできなくて、病んじゃう人も多いんだけど。