あったかくてやさしい。でも、誰もが身に覚えのある傷をグイグイえぐってくる。その傷は幼少期のものであり、大人になった今のものである。ジョニーはジャーナリストとして子どもたちに質問し、それを録音する。常に聞き手であって、話し手であることに慣れておらず、ジェシーの質問にどう答えていいか分からない。なぜ自分はそうするのか、自分はどう思っているのか、相手に問われることで自分が自分自身に問う。相手と対話するということはつまり自己内対話をするということ。対話をするって本当に難しいなと思う。子どもは正直だよ。大人の心の中なんて全部見透かされてるから。大人の都合を押し付けているなと反省の日々です。あのインタビューには台本が用意されていないらしい。子どもたちは不自然なほど前向きで明るい、模範解答的な答えをする。「未来はどうなると思う？」という問いに子どもたちが「良くなっていくと思う。」と答えられるほどの今を大人たちは作ってきたのか。あれが子どもの本音だと呑気に喜んでいていいのか。大人たちは再度自分に問うべきだ。ここ最近で1番見たかった映画でした。アカウント貸しますよという神後輩が現れてU-NEXTで見れました、神。『20センチュリーウーマン』見た時はつまらなくて自分にがっかりした覚えがあるので今もう一度見たい気持ちがある。マイク・ミルズ補正入っちゃうな。
