2021ksh

カモン カモンの2021kshのレビュー・感想・評価

カモン カモン(2021年製作の映画)
4.1
モノクロームは意味深。描かれている思想は非常にリアル。だから様々な事を想う。
考えてみれば、全人類は親あるいは周囲の大人と子どもという関係性を経て存在している訳で。
監督脚本のマイクミルズは「20th century woman 」や引用された「母たち:愛と残酷さについて」からの文章から、子どもを育てる親、特に母親の重積、そして母親への讃歌を描いていると思う。

忖度など無い子どもは、大人が面倒だと思うほど面倒を起こす。で確かに大人が9歳に振り回されている訳だが、それは親や大人が子どもに対して誠実であろうとしているからだとも思う。ホアキン演じるジョニーのように、迷いながらも誠実な選択の連続である子育てで、人は真の大人になるのかもしれない。
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