視聴しているあいだずっと、いまだに引っかかっている過去の記憶や、他者とのコミュニケーション不全を抱える自分について問われてる感じがしていた。
映画の中でものすごく特別なことは起こらないけど、いわゆる人生はこういうものだと思う。めちゃくちゃ心動かされたという自覚はないのに、所々で涙が出た。連日高熱を出して気が落ちていたからかもしれないが。白黒でも観葉植物とリビング、病室からのグリーン、海などが美しく見えた。家族とも友達とも踏み込んだ自己の話をろくにしたことがないなと思った。
子供は意外と大人の色々なことがわかる。でも、家族でも他人のことは何もわからないしそれでいい、という当然の言葉になんとなく救われた。
ところで私って子供の頃こんなふうに怒ったり泣いたり混乱したりしてたっけ？
記憶がない。
想い出させてくれ！
