ミッドナイトスワンのドロドロのネタバレレビュー・内容・結末

感情や期待や叶わなかった想いみたいなもんを色んな大人からぶつけられるいちかが可哀想。あんなにサンドバッグにされたらそりゃ感情鈍麻になると思った。
ただ、いちかの幸運な所は、バレエというなり振り構わず好きになれるものを見つけられた所。
彼等の不幸の理由はLGBTだけのせいじゃないよね。私はそういうマイノリティであるっていうカテゴリー的な所だけじゃなくて、もっと普遍的で奥の深い所に所以がある気がするんだけど。
まあ色んな描写から、深読みしようと思えば、まあできない気は…ないが…

本当の自分を貫き通すことは、どんな人でも勇気がいるし、皆が理解してくれるとは限らない。傷つくことは仕方ないにしても、そこから逃げたのは自分じゃないですかｧ……

同僚の彼氏しかり、なぎさも絶対いちかに依存してたでしょう。
自分を捻じ曲げてまで尽くそうとする姿に凄いモヤモヤしたし、案の定いちかが腹を立てた所を泣き落としみたいにして抱きつかせるところイライラしちゃった。

私はこの映画の「貴方のための私の美しい自己犠牲」みたいなの凄く辛気臭いと思ったし、いちいちそれを美化するような辛気臭いダラダラしたピアノミュージックがまたイライライライラ…

こんなんで純粋にバレエを楽しめると思えない。どいつもこいつも子どもをを食い物にしやがって。強く生きろ、いちか。

この星は映像美術と役者陣の演技に捧げます。
あ、あと凛好き。

好き勝手言ってすみません。感性は人それぞれだと思います。

って〆ようとしたけど、夜になっても胸のざわつきが収まらない。
結構この映画に怒ってるみたいです。
絶対これマジョリティの為の映像作品だろ。