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ミッドナイトスワンのTのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

泣きっぱなしだったんだが...

コンクールまでは...

孤独な二人が不器用にしか生きられない全てが苦しくて、二人を取り巻く人物も同じように孤独で不器用で、それでも一生懸命生きてて、慰め合って生きてるのが全部から伝わってきてすごくギュッとなった...少し苦しかった。

セリフもめっちゃ少ないんだけど、感情が伝わってきて逆によかった。画面から目が離せなかったけどずっと面白かったので退屈しないで見れた。
邦画で泣くの本当に久しぶりかも...
ハッピーエンドや中身のないふんわりといいことだけ煮詰めたような作品に辟易してたのですごく安心した()

ただラストがなー...コンクール後の描写が残念だった..;
え、死ぬ必要あった?

一果が自分が関わったでせいで二人も大事な人が死んでしまったと思い自分を責めてしまう瞬間んがあるのでは...と思うと苦しい。
幸せに暮らして欲しかったなぁ...

なんかこういうマイノリティは幸せになってはいけないのだろうか...と感じてしまった。リアルなのは好きだがそこまでくるとなぁ

途中からの一果への優しさが、愛情が本当に切なくて泣けた...
自分のために本気で怒ってくれたり涙を流してくれる人なんか家族ですらいないというのに...

一果を抱きしめて「私たちみたいな人間は強くならなきゃダメ」ってセリフがすごい好きだった

あとおかまの友達が凪沙のために客をモップで殴って「なんであたしたちばっかり苦しまなきゃいけないの!」って叫んでるシーン辛かった。めっちゃ泣いた

悲劇のヒロインになってはいけない。と思いつつもやっぱり変えられない環境で生きていくしかないのは不条理だって怒って泣きたくなる日もある。人間は強くないなぁと。当事者じゃないのでその辺りの痛みなどは想像するしかないのだが...

うーん最後だけがなあ...うーん
でも久しぶりに人に勧めたい邦画でした!
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