ミッドナイトスワンのskipのネタバレレビュー・内容・結末

どうしても納得がいかない。
どうして凪沙は死んでしまったのか。

一果と人生を共にして欲しかった。一果と出会ったことで生きることに希望を見出したのだと思っていただけに、ツライ。一果と生きるために風俗で働こうとしたり、男性の格好をして仕事探したり、母になるために手術したり、その気持ちを思うと本当に悲しい。生きるために、なりふり構わないでほしかった。何とかして、生きて欲しかったよ‼︎

一果は、凪沙とりんの2人の命を背負って踊るのだ。なんという壮絶な人生なのか。世界で踊るプリマはそれくらい強くないといけないのだろうか…一果には、2人の思いを力にできる強さがあると信じたい。

そして、今でも思い出すのは、お母さんと呼ばれて嬉しそうな顔、髪を短くして一果の頭をなでる温かい表情、一果にバレエを教わる無邪気な姿、「ハニージンジャーソテーよ」
そこに浮かんでくるのは、役者草彅剛ではなく、紛れもなく凪沙。

初めて観てから2年以上経ちましたが、作品から感じた温かさは消えないし、重しのようなものもなくならない。ずっと心に残っていくんだと思います。