封切時に映画館で観て、また再視聴。
白鳥の対比が辛い。
賞賛を浴び王道のステージで踊る一果と
夜のショーパブで酔客相手に踊る凪沙。
それは望まずとも「女」という性を
生まれながらに与えられた者と、
望んでも望んでも手に入らない者と。
きれいではない（誉めてます）草彅くんの女装がいい。人の好奇の目を跳ね返し「女」を生きている凪沙の「鎧」がとても悲しい。
自分が出来なかった夢を一果に託し、まるで「女」として人生をやり直すように一緒に夢を見る。
でもそれは凪沙を苦しめていく。
一果の「母」になりたくて手術を決意したのにそれは悲しい結果に。
立ちはだかる「性」とはここまで重いのか。
生まれ持った性別に違和感なく生きていかれることがこれほど幸せなことだと、今更気付かされる。
