このレビューはネタバレを含みます
見てて苦しいのに美しい
バレエを初めてちゃんと見たけどこんなに綺麗なものだと知らなかった。バレエを習いたくなったし、見たくなった。
日本アカデミー賞で草彅剛が主演男優賞を受賞したことをよく覚えている。でも、幼少期から草彅剛が苦手で見ていなかった。後悔した。
踊っているイチカの美しさはもう言葉じゃ言い表せない。こんなに尊い生き物がいるのか、と思わされた。きっとナギサも同じ気持ちになったんだろうな。
海でのシーンいいな、ナギサとしての人生が始まった海でナギサはイチカの踊りを見ながら終えたんだね。
正直鬱映画だとおもう、見てて何回も死にたくなった。リンのラストダンス、ミズキとのシーン、病院のシーン、帰郷してイチカに会いに行くシーン。全て見ていて苦しくて死にたくなった。イチカの踊りだけが救済だった。それぞれの地獄の中で登場人物のほとんどがイチカに救われて、それでもだったんだな。
2024/06/12
昨日服部樹咲ちゃんのインスタグラムのストーリーで上映終了が決まったことを知ったので急遽見てきました。
映画館で見れてよかった。
満席の中すすり泣きの中見れてよかった、この映画を見たくて日比谷の小さなスクリーンに人が集まるってすごいことだよね
初めて見た時はみんながイチカに救われたと思ってたけど、今回は全く違う印象だった。
イチカさえいなければ、って気持ちが芽生えた。それほどなぎさのことが大好きでしょうがなかった。それと同じくらいイチカのことも大好きで複雑な感情になった。
イチカと出会わなければなぎさは今も生きていたのかな、でもイチカと出会ったから母性を知って女を実感できたのかな
何回見ても公園で2人が踊るシーンは素敵でたまらないし、イチカが暴動の中ステージに1人で立って踊るシーンは邦画界に残るものだと思う。強烈で頭から離れない。
