2023_43
感情がぐちゃぐちゃで涙が止まらなかった。久々に会いに行った凪沙の変わり果てた姿が脳裏から離れない。軽い気持ちで観れない、かなりエネルギーが消費される描写が多い。正直目を背けたくなるけど、背けてはならない。誇張された悲劇的な結末は人々にどんな思想的影響を与えるんだろう。LGBTに関して自分は正直かなり保守的な意見を持つ。それはこの映画を観ても変わらない。凪沙のような人たちが生きやすい幸せな社会を実現したいという思いに駆られる反面、その社会の実現が一番進んでいる北欧では今バックラッシュが起きている事実も考えつつ。ただなによりこういった作品を通して自分で考える、意見を持つ人が増えるといいなと思う。無知は罪。
あと凪沙や一果たちと一果の友達リンとの対比も考えさせられた。みんなそれぞれの地獄があるんよね。いやほんとに。側から見たら幸せそうでも、あるんですよ。だから必要以上に私だけ、なんて思わなくていい。
そして草彅剛はまじで、すごい。もう完全に凪沙だった。バレエの先生にお母さんと呼ばれた時の嬉しそうな顔、忘れられんな。
