KoyaFujita

ミッドナイトスワンのKoyaFujitaのレビュー・感想・評価

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)
4.7










何者にもなれないことに不安と憤りを感じてる自分には刺さった。
性や性的嗜好にこだわり過ぎだと言われればそうかもしれないが、社会はそれで判断する。
社会が寛容してくれる、尚且つ自分が何者なのかを定義するものを欲しいと思う。
何かを残してこの世を去りたいと常々思う。ここで言う何かを「子供」や「家族」だとすると、LGBTQはそこから程遠い。一人で生きていく選択肢が常にある。
一人の少女に未来を遺した凪沙は素晴らしい愛情の持ち主だと思う。その愛情こそ、皆が持つべき感情なのだと思う。形に残らずともどこかで、だれかの心に残るはずだから。

※ラストの一果がバレエを踊るシーンを夢だとする解釈もあるようですね。個人的には、何かを遺して凪沙が亡くなったと思いたいので、その説は否定したい‥
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