草彅剛のトランスジェンダー役は見応えがあり面白かった。主演女優の女の子も台詞は少ないが良い演技だった。
ただ、展開が所々端折られてて、今ひとつ話に集中できなかった。
いくつかあるけど具体的には
・凪沙が突然泣きながら帰ってきたシーン
・凛のバレエや一果に対しての想い
・広島に帰ってからの一果の描写
等々
どうやら小説で補完しているようだが、映画でもその辺をケアして欲しかった。
全編を通してトランスジェンダーの苦悩は伝わったが、これはリアルなのだろうか?やや演出が過剰な気がして、感情移入しにくかった。
そうは言っても、良いシーンは多く、2人の食事シーンやバレエを教えるシーンは印象深い。
ラストシーンのダンスにはとてもカタルシスを感じた。エンドロールが終わった後のクレジットも良い。