妹と一緒に鑑賞。観終わった後、妹のマスクは涙で大変なことに。一方わたしは途中グッとくるところはあったが涙は一滴も出なかった。家に向かう車の中で映画の感想をあれやこれやと話し合ったが特に解釈や受け取り方に違いはなかった。とにかく無駄のない映画だ。説明もないし登場人物も自分の感情を語ることはほとんどない。観客に委ねられている部分が多い作品だと思う。役者はそれぞれの役を生きていた。映像は美しくそして残酷だった。それら全てを音楽が包み込みわたしたちの感情を煽った。あと少し上映時間が長ければもっと分かりやすいものになったかも知れないが、その足りない部分も含め本当に素晴らしい映画だった。
日本ではトランスジェンダーに限らず多様性を受け入れることが進んでいなくて、生きづらいと感じる人がたくさんいるのだろう。この作品の登場人物たちは特別ではないと感じた。
