全体的にみて、映像も綺麗だし音楽もよくてバレエシーンもすごく素敵だった。
白鳥は水の中では必死に足を動かしているというのは聞いたことがあるけど、美しく見える白鳥たちは必死で沈まないよう頑張っているんだという感じがして…。それでも沈んだり浮上したりを繰り返し、沈んだままになってしまう白鳥もいて、みんな生きてる…！と思った。
剛演じる凪沙さんは体当たり演技で、段々と母性を感じるように見えたし（男の格好をしてても）、一果役の服部樹咲ちゃんは新人ならではの鮮烈さがあってバレエも素晴らしいしとってもよかった。（『誰も知らない』の柳楽優弥然り、『ソロモンの偽証』の藤野涼子然り、新人じゃないとできない演技があると思う）
でもでも、凪沙が一果に母性を感じるようになる過程をもうちょっと丁寧に描いて欲しかったと思う。そこが残念だった。
りんちゃんとの事とか、凪沙の手術後の場面とか、色々衝撃的なシーンがあって、どちらかというとそちらに重きを置いてしまったのかな。
私の一番好きなシーンは、夜、公園？で一果が凪沙にバレエを教えるところ。あそこ、よかったな〜。
