まつけん

ミッドナイトスワンのまつけんのレビュー・感想・評価

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)
4.0

邦画だし草彅だしバレエだしで観てなかったのですが、filmarksでも周りのリアルでも評価高いので朝から観てきました!
すごく良かった。そもそも、邦画ってドラマの延長だったり、テレビでいいかなって思うものが多いけれど、これはちゃんと映画になってるな!って久々思えました。(文字にすると訳わからんけど)

終わってから本屋でちょっと原作を立ち読み。
映画では触れられていない話や、終わり方の違い、凪沙(草彅)の感情が少し説明されていて、監督の行間で自由に読み取って的なところの再確認もできた。
(原作の方が、もう少し複雑で濃厚なのはしょうがない、映画はなんとか気持ちを持ち上げる方向に持って行ってたように思う)

あらすじは、トランスジェンダーで家族にカミングアウト出来ず、ショーパブで働く凪沙(草彅)の元にDVを受けた親戚の娘一果がやってくる。
最初は歪み合うものの、其々悩みを持つ者同士、徐々に心を開いていく。そんな中、一果はバレエ教室に出会い、才能を開花させていく。

原作は兎も角、映画はトランスジェンダーがおっきなテーマと言うよりは、誰もが生きる上で抱えうる悩みに対して、草彅と一果という疑似家族が向き合っていく、その難しさと辛さ、そして勇気かと思いました。たまたま草彅と一果はトランスジェンダーとDVという悩みであっただけで。(だけでと言うよりは映画の骨格だけど、所謂LGBT映画です!と言うことではないと言う意味で)

心が弱ったり悩みを抱いている人は多いわけで、何かきっかけや、支えてくれる、理解してくれる人がいるだけで、その環境や悩みは変わっていくんだ、という。

ちなみに結構生々しいシーンもあります。良くここまで描いたなと思うくらい。ドキュメンタリーでもなく、しっかり重厚な映画でした!

ちなみに懸念点の一つだった草彅、時々、、ちょっとオーバーな演技をする時があるけど、今までにないくらい自然でよかった!

映画の中で読んでる漫画が、らんまとダンドーだった!小学館関係あるのかな、、ミッドナイトスワン自体は文春だから監督の趣味かね。
らんまはまぁ、映画の要素だとして、ダンドーはゴルフだけどね!(最初、優香が少し女の子のゴルファーとして弄られてたけど…まさかそういう訳でもないよな…)
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