ミッドナイトスワンのfqfのネタバレレビュー・内容・結末

予告見て、トランスジェンダーの女性が母性に目覚める×バレエくらいに思ってた。

舐めてた。僕は実際には知らないけどこの映画には心身の性が異なった人の生きづらさ、そして親を選べないということも文字通りな愛を与えらない子どもの行き場のない苦しみがバレエと合わせて描かれてました。

様々な人の生きにくさが描かれてるんだけど主軸の2人の演技がすごかった。

草彅さんの場末のスナックにいそうなおねえから、ホルモン療法に苦しむなぎささん、次第に変わっていく母の顔、風俗パートでの本気で嫌がる女性の顔、男装してる時の見た目は男なのに母親の顔、覚悟を決めて田舎に乗り込む女の顔。

イチカちゃんはイチカちゃんで母からの愛に飢えてるけどそれを表に出さないように何かを我慢するときには自傷する癖がついていたりしてバレエがなぎささんにバレた時にまた我慢しなきゃならんと思ったのか自傷し始めた時は見てて辛かった。

なぎささんもイチカちゃんとバレエを通して母性と女性性のようなもの強めていてそれでも自分の身体の性と心が追いつかなくてなんで私たちだけがってなってる様子が見てて辛かった。

感想がうまくまとまりませんでした。
劇場で見て欲しいです。
あとバレエがクッッソ上手いのと
音楽が素晴らしいです。
観た後はピアノの音聴くと反射的にウッってなります。
久々に映画館で見た映画がこの作品で良かった。