原作は未読だけど、映画でかなり端折られる部分で説明不足でよくわからない点も多い。
一果の友達はどうなったのか?
一果はそれを知ったのか?
凪沙は何故にあのような最期だったのか?
性転換だけでは、ああはならないと思うが、その背景示唆が少なくよく分かりづらい。
映画序盤の広島弁がみんな不自然。
バレエは幼少の頃からのレッスンがものをいうと思うが、中学生からでも海外バレエスクールの特待生??
などなど。
正直、苦言やつっこみ部分もかなりあるけど、、、
映画自体は物凄くよかったです。
質量が高い映画とでも、言いましょうか。
それはひとえに役者陣の演技に起因すると思う。特に、草なぎ剛の演技は素晴らしいの一言。草なぎ剛はそこにいなく、凪沙しかスクリーンに映らなかった。
また、一果役の服部さんも良かった。
肌感の生々しさや実在感もずば抜けていた。
監督の映画の原点である「演技」を気にして撮ったというだけある。
演技こそ原点。
素晴らしい原点に戻してくれ、そこは超高温で質量の高い場所だった。