このレビューはネタバレを含みます
LGBT流行ってるよね。(流行ってるってなんやねん)と理解ある風に話すおじさんや、どうしちゃったの。お願いだから病院に行って。と泣き崩れる母。バレエのコンテストでいちかの一大事に助けになったのがなぎさでは無くネグレクトな実の母親であったこと。この子からバレエを取ったら何も残らないなんて娘の前で平気で言う凛の母親の言葉に、人を深く傷つけてしまうのに本人に悪意のない、残酷な現実にやり場のない怒りや憤りを感じた。
手術中のリアルさや手術後のなぎさの状態は、今まで見たどんなマイノリティーの映画でも描かれていなかったもので、現実を突きつけられた。
私の語彙力ではこの映画を語ることができない。エンドロール中もずっと、なんなのかわからない感情で動けなかった。言葉に詰まった。
だけど観て本当に良かった。
そういえば、すごい一瞬だったけど、新宿で行った際のバーのオネエの店長が出演しててウオアー!ってなった。