クリスマス・イブ。東京で起きている連続爆破テロの真相とは?
作り込みの甘さ。全体をとおして短い尺なのに冗長な使い方。要らない登場人物も設定もシーンも多すぎる。かといって物語のメインはどこ?何?と聞かれると…。
目玉の渋谷駅前爆破シーン。平和ボケした国民、特に若者の危機感の無さに警鐘を鳴らす重要シーンのはず。実に緊張感もなく作り手の適当感漂う演出。映像的なインパクトも含めて何もしっくりこない。
犯行動機。サスペンスで犯人の動機が曖昧なとき、それが一番反応に困る。日本中を巻き込んで大それたことをやって、えっと…何がしたいの?という。最後までモヤモヤはおさまらない。
悲しいくらいに脚本力が乏しい…。で、やりたいことは何だったの?系映画。構成とメッセージがちぐはぐで分かりづらい。爆破テーマのアクション物と戦争の凄惨さを描くドラマと別作品なら良かったかもしれないだろう。