邦画が世界に通用しない理由がよく分かる作品。世界に評価されてる邦画といえば、昔の時代劇やアニメ、近年の実写だと「某葬儀屋」「某家族」「某ドライバー」といった地味で単調な作品ばかり。実写邦画なんて10年後にはよほどのファンじゃなければ観てないんじゃない？
平和ボケした日本人がとりあえずこんな感じで作っとけば話題になるでしょって感じで作った感ありあり。まぁ逆に言えば反面教師としては良い出来なのかもね。あと、リベラル色を感じてしまったのは残念。ついでに言えば、ベテラン勢と若手中堅勢との演技力の差が激しくて浮いてしまってる。もっと言えば、YouTuberとか変な女性アイドルがカメオ出演ならまだしも結構ガッツリ出てるから「製作陣は何がしたいの？」って思ってしまうぐらいダメダメ。あとCGがチープすぎて笑えるぐらい酷い。監督が違えばもう少しマシだったんだろうなぁとは思うし、秦建日子は口出ししない主義を明言してるけどこんな出来になるなら是非とも口出しした方が良いよ...
だって目の前に大量の死傷者を出したテロリストがいて、現在進行形で次のテロが始まってるのにボケーっと突っ立って犯人（と警察が睨んでいた人物）が女性と会話してるの眺めてるんだよ？海外の作品観ててそんなアホなシーンある？草。その上、甚大な被害出したテロリストの氏名や情報を報道させないとか普通に考えてもおかしいしあり得ないでしょ。ツッコミどころしかないのは原作の問題なのか映画の問題なのかは何とも言えないけど、とりあえず製作陣はコレを真面目に作りたかったのかどうかがよく分からん。
原作は読んでないけど、小説だったらそれなりに面白かっただろうとは思うけど、いちいち小説寄りの演出を挟んでくるのが映画では逆に興醒め。邦画の予告編で久々に期待値上がってただけに残念。
