ミステリーというよりは信仰や相互理解の難しさがテーマのように思いました(邦題…)。
家族同然に育ったとしても、根底には当事者と同胞にしか分かち合えない感情・価値観があるよねというのがドヴィドル失踪の理由〜コンサート後の手紙に繋がっていくわけですが、じゃあマーティンが過去をほじくり返さなければよかったのかと言えばそうでもなく。しんどいながらもお互いにケジメがつけられたんではないかと思います。
お父さんの無念も少しは晴れたでしょうか。
祈りは死者のためだけではなく、自分自身のためにもあると感じさせるラストシーンでした。
所々粗い部分もありましたが、ホロコーストものとしてはちょっと珍しい?タイプの作品かもしれません。言わずもがな音楽はストーリの肝ですし劇場で観ることができてよかったです。
そしてドヴィドルの少年時代を演じていた子が本物のヴァイオリニストと知ってびっくり!笑
素晴らしい演技でした。