MasahideYoshida

ファーストラヴのMasahideYoshidaのレビュー・感想・評価

ファーストラヴ(2021年製作の映画)
2.7
2021年公開
監督 : 堤幸彦
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父親殺しの容疑で捕まった女子大生と、事件の真相に迫りたい臨床心理士の、過去との対峙のお話。

忌まわしい出来事をそれも今の自分の一部として受け止めて前に進む、そのきつさについての物語。トラウマ乗り越えモノなんですけど、「無理やり受け止めようとして自分を罰する」とメンタルモデルがだんだんとおかしくなってしんどいよっていう割と真っ当な心理の話ど真ん中で、特にひねりはないです。なんですが、裁判モノ×親子トラウマ×主人公の過去×事件の真相、っていう感じで要素が多いので、もうちょっと強弱つけてもらったほうが没入して観れたかなあと。どうも、堤監督がシリアスな映画をやるとこうなりがちで、TRICKみたいな「そのごちゃつきも面白さになっている」ふざけた作品のほうが自分は好きでした、やっぱり。

ベリーショート北川景子が眼福ということと、窪塚・芳根両名の演技が、9割。