このレビューはネタバレを含みます
こんな穏やかで素敵な旦那さま我聞を演じる窪塚くんにびっくり！
どうしても個性的なイメージがあったので、最後まで主人公の由紀を支え、全部を受け止める温かい人とのギャップにより好きになりました。
この話し方の窪塚くん大好きです。
メインはそこではないですが、この心に何か抱えた迦葉、由紀、環菜の３人が時解されていくには、我慢は欠かせないキーパーソンではないかと思います。
我慢の写真は、迦葉や由紀の心にまっすぐ届く美しいもので、人の辛い過去をどんどんと明らかにしていくこととの対比なのかなと感じました。
予告だけだと環菜がただの猟奇的な殺人者で、手に負えないヤバい奴みたいですが、段々と心を取り戻していき、表情が穏やかになっていくのは良いエンディングかなと思いました。
主題歌も挿入歌もUruさんの曲が使われていますが、その声と歌詞に、さらにグッと気持ちが引き込まれました。
悲しい事件をただ題材にしただけでなく、人が一歩踏み出していくところが描かれているところが良かったです。
過去に蓋をして隠して生きていくのではなく、自分自身がそこに改めて向き合い、一歩踏み出していく。
それを助けられるのは人なんだというシンプルなこと。
予告の煽り方からすると、物足りないエンディングなのかもしれませんが、想像していたよりずっと綺麗な映画でした。
