これぞ映画。ありがとう映画。
ドキュメンタリー好きなら観てほしい1本。
真実なんて、映像やら台詞を簡単に切り貼りして創りだしてしまうドキュメンタリー業界に唾を吐くのは主人公 由宇子。
(実際に○○に唾を吐きかけるシーンあり。これって監督の実体験じゃないかしら)
「(被害者側にも、加害者にも)どちら側にも付かない」
と言い切る彼女は観てて爽快で、共感せずにはいられない。
しかし彼女自身の身に降りかかるのは、おいおいちょっと待ってよ…と言いたくなるスキャンダル。
真実と嘘はコロコロと入れ替わり、上手く事は運ばない。
コナン君は「真実はいつも1つ」と言うし、誰かは「真実は1つとは限らない」とも言っていた気がするけど、結局は誰を信じるか。
贖罪はただの自己満足なのか。
全て正しい。
みんな正しい。
だから辛い。
だから歪む。
誹謗されなくていい人が槍玉にあげられて、それを哀れと思う事は正しいのか?
どこから歯車は狂ったんだっけ。
映画はわたしの中の静かな水面に石を落としてくれる存在。
わたしの水面はまだ揺れてる。
波紋が拡がってる。